伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2465回 例会]飯田 隆三氏
仕事の内容について
現在、私はいくつかの会社を経営しています。
最初は今から50年前、測量事務所を一人で始めたのがスタートでした。
現在ではグループ全体でアルバイトさん等も入れると300名近くのメンバーがいるほどになりました。これは広げたくて広げた、というよりも自然に広がってしまったという感覚です。「グループ会社が多いので、飯田さんに連絡を取るにはどちらにお電話したらいいのですか?」ともよく聞かれます。
では私はどんな仕事をしているのかというと、私は測量の仕事と同時にほかの仕事も色々としています。まず、土地家屋調査士として不増産の測量・登記などを行っています。測量の仕事から始めたわけですが、これは個人の資格として与えられているものなので、私が立ち会いに行かないと仕事が成立しないということで今もやっています。
その次に開発の関係で開発会社をたち上げました。都市計画法が45年に変わり、昔は千平方メートル以上の土地の場合は開発許可、造成許可など許認可申請が必要だったのでこの会社を作りました。
伊勢原では、ヨーカ堂さん、東急さん、産能大学さん、エムアイプラザさんなどを私の会社で開発申請を行っています。ただ、伊勢原だけの仕事では、仕事の量が足りませんので、現在は神奈川県中をはじめ、埼玉、千葉、東京でも仕事をさせてもらってます。伊勢原だけでやれれば本当はいいのですが。
最近は不動産も大きく変わりつつあるなと感じています。不動産関係のお客さまが多いのですが、私たちが理想とする開発許可を取ろうとするとほとんどの不動産屋さんが「開発許可なんか取らなくてもいいよ」「開発逃れをする方法はない?」「こんな広い道路はいらない。とにかく小さく、小さくして売れればいい」というようなお話がずいぶんありました。
そんな仕事が続いて、私はこれでいいのか?と感じました。仕事をしていると「儲かればいいんだよ」という業者さんもいますが、私はどうもそれが納得できなかったのです。
だったら自分たちで許可を取り、いい宅地を造ってあげようということで、センチュリーハウジングを作りました。
このように仕事とは、いろんな関係や状況によって生まれてくるものなんだなと感じています。
これが私の一番言いたいことのひとつです。
その後、建設会社も興しました。ここでもやはり、人との縁の不思議さを感じています。たまたまうちのお客さまだったところがガソリンスタンド関係をよくやっていて、全国展開している会社がありました。その会社が倒産してしまって横浜支店長だった方が、他社さんからオファーがある中でそれらを断って、一緒に会社をやろうということになったんです。これもなにかの縁だなと感じています。これまでお話ししたように「作ろうとして作ったんじゃなく、自然にそうなっていった」ということです。
今、ガソリンスタンドはどんどん減っているので、仕事でガソリンスタンドを壊すことが多いんです。そうすると跡地の活用をしてほしいと頼まれることも多くなっています。
そんな中で、うちにセンチュリーフーズという会社がありますが、コメダ珈琲さんのフランチャイズを5店舗やっています。そのコメダ珈琲さんが関東地区に進出するための責任者が、うちの会社の専務の元部下だった人間だったんです。
そんなつながりから仕事をするようになるわけです。今、あらためて思うのは、人と人がつながる不思議さ、人との付き合いを大切にすることの大事さということです。店舗を一つ作ると、じゃあ、こちらも。また一つ作ると、じゃあこちらもと、だんだん広がって今は新潟のほうもやっているほどです。
どのように利益を上げるのか
◎仕事は地元で出来れば一番いいのだと思いますが、地元の量というのはやはり限られています。
地元でないなら、外に出るしかない。そんなわけで今では神奈川県中の仕事を手掛けるようになっている。もし、測量事務所だけで、伊勢原だけでやっていたら、今のようにはなってないでしょう。ロータリーにも入れなかったかもしれないですね。
◎困ってる人、どこに相談していいのか分からない人を助けるということです。
私の所は専門家集団です。不動産、建築、土木、許認可、測量と全部の専門家がいます。
「この仕事はどこに頼もうか?」と迷っている人に、「うちにくれば全部わかります。解決します」と言えるわけです。
◎難しい仕事をやります。
普通の所では出来ないような許認可を取ってあげたりします。難しい仕事の相談にも乗ります。そういうことがやっぱり大切なことだと思います。
◎赤字の仕事は一切取ってはいけない。
手形は出してません。支払いは現金で払っています。これも大切なことだと思っています。
◎下請けとしてはやりません。メーカーと直接仕事をします。
◎「お客さまのため」と思って仕事をしています。
◎人を育てるのはなかなか難しいのですが、グループ会社内の社長には「次の社長を育ててください」と言っています。人が育っていけば、その会社は継続できます。一代で終わるのではなく、会社の経営はバトンタッチであると考えています。バトンをきちっと渡せるかどうかが重要だと思います。
◎会社はみんなのものである。
株はできるだけ持ち株会等のかたちでやっています。税金のことまで考えてそうしています。
人とのつながり、縁で、これだけの素晴らしい皆様と出会え、交流できてることが今の自分を作っていると思っています。とても有り難く思っています。
まだまだ話したいことはたくさんあるのですが、このへんで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
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