①どのような会社か

私の勤務するフジケース株式会社は、以下のような会社となります。
本社：神奈川県伊勢原市歌川3-3-1（歌川産業協同組合内）
拠点：東京支社　東京都千代田区内幸町1-1-1帝国ホテルタワー5A-4
茅ヶ崎事業所：茅ヶ崎市萩園3026　倉庫：歌川・高森・下糟屋の5カ所に配置
設立：昭和43年9月　（現在49期目）　資本金：5,000万円　従業員：67名
事業内容：印刷紙器の製造・販売・ラベル、シールの製造・販売・包装資材の卸、販売・文具通販の卸（東京支社）

②どのような仕事か

主力事業は「化粧箱」製造です。製造の流れは企画（目的・機能の決定）→設計・デザイン（元版作成）→印刷→打抜き（紙を箱の形に加工）→貼り（糊付け）となります。

③利益をあげるための仕組み

印刷業界の現況は需要減により一貫して低下傾向にあります。「紙からITの時代」となり非常に厳しい。私の会社は「紙器業界」に分類されますが、チラシや書籍、カタログ業界の薄物印刷業者が、化粧箱（紙器）の印刷シェアを狙いに来ています。そこで、逆に薄物印刷業者に化粧箱を営業するように提案し、仲間として需要開拓ができるよう推進しています。
［化粧箱の利益］
化粧箱＝材料費＋加工賃＋諸経費（材料費＋加工費の10％）
白無地箱：紙代￥10＋抜き代￥10＋諸経費￥2＝単価￥22
カラー箱：紙代￥10＋印刷代￥20＋抜き代￥10＋諸経費￥4＝単価￥44
それぞれ￥10円の材料費でも、デザインや形により付加価値が増えお客様の商品価値も上がり、結果として利益が増える仕組みです。

④利益をあげるための工夫

［ここでナンバーズゲームを実施］何も無い状態で行う場合より、線を引きルールを決めて行うことで、生産性が上がることがおわかり頂けたと思います。社内でもオフィス内に高さ制限を設ける、床への直置き禁止、所番地の設定、工具等の整理などの改善を実施しています。これにより［物を探すという無駄な時間を削減］［誰が見ても分かるようになった］［従業員同士が協力的になった］等の効果があがっています。
最後に、弊社は捨てられてしまう「化粧箱」を作っていますが「お客さまの愛情のこもった商品と市場をつなぐ企業でありたい」と考えています。その為に「 品質を向上する事こそが、お客様の信頼を維持する」を目標に掲げ、顧客の立場に立った品質提供、提案、情報提供を行ないます。
その実現の為、品質マネジメントシステムを構築し、それを順守し且つ継続的な改善活動を実行してまいります。ご清聴ありがとうございました。