伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2470回 例会]外谷 正人氏
スカイが我が家に来たのは9月30日。ホームステイを受け入れたのは私自身初めて。語学も未熟であったため、スカイの来る日が近付くにつれ不安と戸惑いを感じる日々でした。
しかし、私が思っていた以上に言葉の壁は高くなく、実際にホームステイが始まるとスカイの留学に対する積極的な姿勢があったためか、身振り手振りやジェスチャーを交えて楽しく意思疎通をはかることが出来ました。
アメリカ人は白黒はっきりしている性格をしているとよく聞きますが、やはり、日本人と違って曖昧な返事をすることはなく、いつも自分の意思をはっきり伝えてくれます。好き嫌いは明確でありながらも、その言葉に決して棘はなく、温かく、そして、優しい心遣いが見て取れます。
10月上旬、大山の阿夫利神社に赴き、伝統文化である薪能を鑑賞しに訪れました。鑑賞中、能・狂言の独特なしゃべりや空気感がスカイにとってはとても不思議に思えたらしく、『彼らはまるで、死にかけた動物が鳴いているような声を発している』と感じたようでした。
10月下旬、ハロウィンパーティーを開く事に。妻と、娘たちが張り切って企画をしてくれました。スカイも積極的に飾りつけの手伝いをしていました。スカイはヴァンパイアを、妻はマレフィセント、娘たちはジェシーとジャスミン、そしてアリスで、私はスーパーマンです!犬たちにも仮装をさせました。本場、アメリカのハロウィンパーティーには敵わなかったかもしれませんが一家が揃って行えた初めてのイベントでした。スカイをはじめ、みんなが非日常を味わうことのできた、最高の一日でした。スカイも楽しい思い出ができたようでよかったです。
11月下旬。妻と娘たちにスカイをディズニーランドに連れていってもらいました。朝早くに出かけたにも関わらず、スカイは興奮して盛り上がり、見るものすべてに惹かれていたのが妻は印象的だったようです。
日常生活においては、毎日多種多様な話をしてくれます。
例えば熱が出たとき、日本ではなるべく温かい恰好をして体を温める、おでこに冷えピタをして熱を下げる、お風呂は体を冷やす恐れがあるので控えると言った方法ですが、アメリカはなるべく涼しい恰好をし、ぬるめのシャワーを浴びて、とにかく熱を逃がす為に体を冷やすという方法が主流だそうです。
スカイと些細な会話をするだけで、私たちが想像もしないような意外なところで違いを発見することが出来るので楽しく勉強できる日々です。
そうこうしている内に、時の流れは早いもので、私たちとスカイが共に過ごせるのも残りわずか。我が家で過ごした3か月がスカイにとってかけがえのない時間となるよう、私たちに残されたこの一か月で、如何に語学を学ばせてあげられるかを考え、体験や思い出を増やしてあげたいと思っています。
スカイの将来においていい影響を与えられるよう、我が家一丸となって惜しみないサポートをする事に力を尽くしたいと思います。
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