伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2483回 例会]荒巻 哲朗氏
荒巻哲郎と申します。会社は、岡崎の濱田PG宅の斜め前にあります。
約500坪弱の敷地に事務所と倉庫が2つあります。
役職は代表取締役会長で、息子に席を譲り窓際族でございます。
本日の卓話は、貝原委員よりご質問いただいた内容に沿ってお話させていただきます。
伊勢原RCでは、私の職業分類は水処理装置となっていますが、経済産業省の大分類では「一般機械器具」、中小分類では「濾過分離」という分類に属します。濾過材やフィルターハウジングというメーカーさんのいいとこどりの装置を作っております。寒川の浄水所などで最終処理である滅菌装置のメンテナンスなども行っています。装置のほとんどは一品料理です。お客様との打合せで要望を汲取り形にる仕事のため、ニーズに合致したものを納品しなければなりません。そのため常にお客様の役に立つ装置づくりに心がけています。お客様のニーズを汲み取るテクニックとしていくつか体験談をご紹介します。
1つは、平塚の高砂香料様へフィルターを納品した際、充填室へ伺いました。お客様が匂いの漏れ検査をしていました。それでしたらこういうものがありますとお持ちした商品が即採用になり1億円の仕事になりましたが、後の消防法の改定で検査に通らず、生産を継続できなくなりました。しかしお客様には大変喜ばれました。
くすみや脱臭のための装置を納めたり、香料をつくるためのクリーンルームを設置したり、顕微鏡も納品しました。今でもご相談をいただく関係になることができました。
次に失敗した例です。NECにセラミック工場があります。そこでコンクリートミキサーで練り終わったミキサーを洗浄した際の廃液は外へ出せません。そこで再利用をする装置を納品したのですが、FRPが爆発し撤収しなければなりませんでした。夏の間に行った設置作業を再度冬に行うなど、3回やり直すことになってしまいました。結果、1,900万で受けた仕事が4,000万以上かかりました。ただ、私たちの過失でもあるので、お客様には泣き言を言わず処理をしました。そういった気持ちが通じたのか、社長様から「何かあったら、エース技研に言え。ちゃんと責任をとってくれるぞ」と社内に伝えていただきました。それ以後、NECさんより今でも継続してたくさんのお仕事をいただいております。
モノの理解というよりも、心の問題ではないかと思います。誠意を持って取り組まないと、相手は理解してくれません。RCの4つのテストを誠実に守っていくことは、人間としても非常に大事なことだと思います。
時間となりました。本日はありがとうございました。
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