伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2494回 例会]築城 忠生氏
私の仕事についてですが、今から25年前、会社員を辞め父が営む酒屋へと戻りました。当時はバブルで今と比べものにならないような忙しさであったと記憶しています。
「日本酒」のことを学ぶために、新潟、長野、山形をはじめ東北などを歩きながらいいお酒を探し歩きました。その後、今度は「本格焼酎」というのが人気になりはじめました。いい芋焼酎を確保するために月に2〜3回と鹿児島に通いました。
40歳を迎えた頃、この先の不安を覚えまして、どうにか販路を拡大できないかと考え、インターネットを使って商売をはじめました。日本全国の方々、とくに居酒屋さんなどのお酒を扱うお店に、日本酒や焼酎を紹介することによって多くのお取引先を確保することができました。
42歳頃、もっと発展させるには「カテゴリーリーダーになるしかない」と考えました。日本酒や焼酎というカテゴリーは、もう多くの人たちが開拓している、トップになるのは困難だ。
ならば、自分の好きなジャンル、強いジャンルを目指して日本一になってやろうと思いました。そこで趣味で飲んでいた「地ビール」に目をつけました。地ビールメーカーを尋ね、情熱を持ってビールのブランドづくりに邁進しているメーカーを探しました。
今では業界内でも認めて頂けるほど認知度もあがりました。そういったカテゴリーリーダーになることが商売の大切なポイントなのではと思っております。
カテゴリーリーダーになるとどんなメリットがあったのかと言いますと、
◎お客さまからのお問い合わせが日夜たくさんいただける
◎百貨店、ネット通販サイトなどから商品販売のお問い合わせをいただけるようになった
◎いわゆる高級店と呼ばれるお店からお問い合わせが来るようになりいい商売につながっていった
昔は現地まで足を運んで、挨拶をして、契約を交わしてという流れがありましたが、最近の蔵元さんなどはあまりそういう流れを望んでいないように思います。お客さまの望んでいる情報の発信、または商品の提案というのをしっかりしていけば、お付き合いをして頂けると感じています。
利益を上げる工夫ですが、お客さまを訪ねて遠くまで行かないと決めています。行かないかわりによりケアをして密接にお客さまと接していかなければならないと思っています。
お客さまに120%満足して頂けるようなサービスをしていきたいです。東京でビールイベントを開催して販促につなげるなどビールの普及活動も積極的に行っています。また海外との交流として、ビールの世界的な審査会を東京でも開きたいと計画を進めています。
利益とは単純に売上げなどの金銭的なことではなく、お客さまの満足を最優先することだと考えています。私の目標ですが、「日本で、世界で、最も信頼される酒屋になろう」というビジョンを持っています。
時間となりました。ご清聴ありがとうございました。
過去の卓話をみる