伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2570回 例会]佐伯 崇興氏
こんにちは。私はロータリーの奉仕と布施の話をしたいと思います。この二つは同じよう
なものだと思っています。お坊さんに渡すお布施、これも布施の一つですが、本来は分か
ち合うという意味です。そして3つ種類があります。一つは財施(金品を施すということ)、
二つ目は法施(教えを施すこと)、三つ目は無畏施(安心安全を施す)、この3つが布施です。
この布施は三輪清浄でなくてはいけません。これは、与えたら与えっぱなし、見返りを求め
てはいけません、貰ったら貰いっ放し、お返しを考えてはいけません、受け渡しされるもの
は盗んだものなどではいけません、と言うことです。しかし、なかなかそうは考えられません。
よく「あんなに親切にしてあげたのに、あの人は知らん顔してる」と言うようなことを聞き
ます。これは持ちつ持たれつの関係にこだわっているからそう言う考えになるのです。
そうなると親切はそれで終わってしまいます。
そこで私の持論ですが、こだわるならこだわっても良い、親切をしてあげるからそう言う
ことになるのであって、親切をさせてもらえばそう言うことにはならないと思います。
させて頂くのだから、今度はお返しをしなくてはなりません。それは親切をさせて頂いて
ありがとうと言う感謝です。ロータリーの奉仕もさせてもらうと思えば、心も軽く、
明るく、広く、永遠にそれが続くんじゃないかなと思います。最後に一言。「死んでその
人に残るものは、その人が集めたものではなくて、与えたものである。」これは本当に
名言だと思います。
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