Isehara Rotary Club DISTRICT2780

伊勢原ロータリークラブについて

卓話

[2573回 例会]伊勢原市長/高山 松太郎氏
日頃ロータリークラブの皆様には大変お世話になっております。市役所の各行事、そして奉仕活動をしていただいておりまして、この場をお借りして感謝申し上げます。
また、名誉会員ということで、大変なことを引き受けたと思っております。ロータリークラブは来年50周年ということで、半世紀に渡って活動をしてこられて歴代会長様はじめクラブの皆様は市のためまたは様々な分野でご貢献を頂いてきたと思います。心からお祝い申し上げます。またその節は私も参加できればと思っております。
今回は市長卓話ということで準備してまいりました。お手元のレジュメをご覧ください。

■財政状況について
私が市長になった平成24年10月1日から、25年には政権交代もあり景気が上昇しつつあるので、税収も徐々に増えてきており、最近は毎年過去最大の予算を組ませて頂いております。市民の皆様に大変感謝いたします。来年は消費税が10%に上がります。同時に参議員選挙もあります。政府としてはオリンピック前に景気を落としたくないということで一気に出していく算段です。しかしながら総額では25年にはかなわないんだろうと思っています。それは自然災害に向けられる予算がかなりあるからです。西日本豪雨、北海道の地震更には今まで起きた災害の復旧、復興等への対応ということで、そちらに向けられますので、25年度までには行かないだろうと思います。しかしながら私ども伊勢原市民と致しましてはこの機会を絶対に逃すまいという覚悟で今取り組んでおります。29年度の決算につきましては広報伊勢原に掲載しております通り、順調に来ておりますので毎年10億円強の負債は減らして来ている認識をしております。一つは事業公社です。この借金が終わるのが34年であります。皆様方のご協力と職員の努力により財政調整基金も29年度の決算では15億円まで積み上げて来ることが出来ました。今、自然災害がこれだけ多発している状況でもありますので、何かあった時のために一定の蓄えがないと困りますので、そのためにこの積立金をして来ることが出来ました。一方で、将来負担率いわゆる借金の額ですが、一時は県平均の3倍ありました。それで話題になったこともありました。そこで平成25年から返済計画を作り、毎年3億円づつ返して来ておりますので、今県の平均の約2倍くらいまで来ましたので平成34年くらいまでには、県平均ぐらいまで下がっていくと思います。明るい兆しが見えて来ると思います。
今、東部工業団地を建設中です。早いところでは今月から建物の建設が始まっております。2年後には完成の予定です。5年間は減免措置が取られていますが、それ以降は税収として入ってまいりますので、その頃が良くなって来る時期だと思います。一方で秦野市と伊勢原市でゴミ焼却場、火葬事業を一緒にやっております。焼却場は5年前に新しいものを作りました。これも借金で建っております。同時に火葬場も来年完成の予定です。この二つの施設の借金のピークが37~38年頃にやって来ます。それを乗り切れば伊勢原市は楽な時代が来るかわかりませんが、それを目指して財政運営をしているところでございます。

■総合運動公園について
総合運動公園開園から30年が経ちます。自由広場は一部岩盤が出て、走ることもできないという話も以前より聞いておりました。加えて多くの子育て中のお母様方から、子供公園を作って欲しいとご要望頂いております。秦野市や平塚市には公園がありますが、伊勢原にはありません。しかし、ただ作るだけではなく、そこを拠点として何かできないかということで、一つは健康をテーマに考えます。お年寄りと孫が一緒に楽しめるもの、運動できるものをそこに一緒にセットするという考えです。それが大和にあるので、私も大和の公園に行って来ました。大変混雑してましたが、お年寄りが利用できる場所が遠くにありとても不便だと感じました。ですので、お年寄りと孫が一緒に遊べる場所を念頭に作ってもらう様指示してあります。来年は国の予算もがっちり取っていこうと思っており、補助金を使いながら進めていこうと考えております。約4年掛りでやっております。31年度は芝生広場、そこに大型遊具を設置し、展望台で多くの方が楽しんでいただける様な公園を作って行きたいと思っています。

■小中学校のエアコン設置について
今年の夏は異常気象でした。猛暑の連続で小学生がその暑さの犠牲になったことから、政府も全国の小中学校にエアコンを設置すると言っております。伊勢原市内の小中学校は合わせて14校ございます。そこに全てエアコンを設置するとなるとざっと見積もって16億円になると教育委員会より言われました。市の財政調整基金の積立金12億では足りません。国からいくら補助金が出るのか、政府の見解がまとまっていなく不透明でしたので、私も決断できないでいましたが、9月議会の最終に代議士より補助金の額の情報を得て、踏み切ることにしました。議会の補正予算でも認めて頂いて設計をしています。出来上がって来るのは来年3月あたりだと思います。速やかに設置作業にかかり、来年度中には全校設置を目指します。

■仮称伊勢原北インターチェンジについて
今の新東名高速道路は来年3月末にはジャンクションが東海大病院の裏で完成します。中日本曰く、完成時にイベント等は一切やらず、即開通すると言っています。再来年の3月までには高部屋に出来ます仮称伊勢原北インターチェンジが開通の予定です。開通の際にはイベントをやろうと思っておりますので、皆様ご協力をお願いします。
名称につきましては、案を募集し沢山の名前が出ましたが、文字数制限等もあり「伊勢原大山インターチェンジ」に決め、中日本に提出しました。最終決定は中日本がします。来年の1月末くらいまでには正式名称として呼ぶことができる様になると思います。今までインターチェンジが出来上がったところの話を聞きますと、正式名称が決まってからちょうど1年後に開通ということなので、今回のはほぼそれに合致するのだと思います。そうなると、色々と変わって来ると思いますので、みなさんに伊勢原のためにご活用いただければと思います。ある事業家の方から高架下をなんとか使える様にしてほしいと要望がありましたが、中日本と協議したところ中日本は貸し出すことはOKだが、入札形式にすると言っています。 主な4箇所は市が使う計画を立てています。例えば一つは大山に入る駐車場にしたいと考えています。また他の3箇所もスポーツ施設等地域にもご活用いただける様な方向で検討しています。

■伊勢原駅北口の暫定整理について
できるところまではやって来ました。もう都市計画設計がなされて30年近くになります。この30年間ほとんど何も進んでいませんでしたが、私が決断をして、駅前のビルを買い、取り壊しもしました。この連休に観光客が大勢来ましたが、混乱なくバスが動いたのもこのおかげと思います。北口は街の顔です。南口も同様、駅前はその街の顔なのです。そこをどうするかというのは非常に大きいテーマだと思います。しかし、それを行政が指導してやっていく時代ではもうありません。と、同時に多額の費用をかけてやるだけの財力も必要です。関係権利者との協議を重ねて行きながら、近い将来の駅前を作って行きたいと思いますので、皆様方のご協力をお願いいたします。

先ほど申し上げた様に自然災害が多発しております。私はそこが一番心配で何とかその対応だけはしっかりやって行きたいと思っております。皆様方のお知恵を拝借しながら、また県外と災害時総合応援協定を締結いたしました。災害時にはお互い助け合おうということになりました。職員は来年の3月まで1ヶ月交代で岡山県の総社市に行っております。色んな経験をして帰って来てくれるだろうとは思いますが、いざ災害が発生すると行政はあてにならないということでもありますので、これからは地域で自主防災会を作って頂けるようお願いしております。ご静聴ありがとうございました。

過去の卓話をみる

ACCESS

伊勢原ロータリークラブ例会会場 和膳 照國
〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹937-1/TEL:0463-92-1919

http://wazen-terukuni.com/

●小田急線伊勢原駅南口より平塚方面へバスで5分、馬渡停下車。
●伊勢原街道(61号線)沿い。
●伊勢原駅から1,326m
●送迎バス有り