Isehara Rotary Club DISTRICT2780

伊勢原ロータリークラブについて

卓話

[2584回 例会]旗川 英明氏
明日はバレンタインデーですが、16~7年前に亡くなった妻の誕生日が2/14で、毎年2/13になると東急のチョコレート売り場に行って、女子と並んで奥さんの誕生日祝いを買った思い出があります。今日はせっかくの機会ですから、農協の合併の経緯等についてお話ししようと思っています。なぜ妻の話をしたかと言うと、平成26年の秋に役員選考会で次の組合長に選ばれ、その時に自分が頑張れば妻の名前をいつまでも皆さんが覚えていてくれると思い、引き受けることにしました。ちょうどロータリークラブに入って一年程経った時にその話を頂きました。
組合長を引き受けた時に、やろうと思っていたことは以下の3点です。
1.直売所を作ること:地元の農産物を地元の人に食べて頂くと言うことを推進したい。
2.施設費等固定費の削減:伊勢原の農協は組合員から土地を借りて建物を建てていて、
自前じゃない施設が多かったので、施設費が固定費としてかかっていて、そこを修正し
ていかなければならないと思っていました。
3.合併:私の前9年間、山田のぶあきさん(元経済連本部長)が組合長でした。総代会の
組合長挨拶の時に、組合長になってやりたいことが6つあり5つはできたが1つだけでき
なかったことがある、それは合併です。と言う話を聞いて、やはり合併は進めていかな
きゃいけないと思っていました。

皆さんは農協の組合員の方とそうでない方がおられますので、基礎的なことからお話しさせて頂きます。神奈川県の中には今現在13の農協があります。平成の初めの頃はその倍くらいの農協がありました。それを県下7つの農協にしようと言うことで、まず、川崎市に一つ、横浜市で一つ、三浦半島(横須賀・三浦・葉山)で一つ、藤沢・茅ヶ崎辺りを中心に県の真ん中で一つ、北総(相模原・津久井)で一つ、小田原・足柄で一つ、最後が平塚・厚木・秦野・伊勢原・愛川町この4市1町で一つの農協を作ろうと言うのが平成3~4年に発表されて、一番早く合併したのが相模という藤沢を中心とした6市1町の農協です。最後まで合併が出来なかったのがうちの地区です。平成13年頃に3年位の研究期間を経て、名称が神奈川みどりになると決まっていました。本署が伊勢原で工事も始まっていましたが、調印式の直前に他の農協の理事会で合併は認められないということで破綻してしまったという経緯があります。それから数年の後に伊勢原が合併をしないと持たないということで、隣の湘南と2つの農協で合併をしようということになりました。発端はある6月下旬に横浜で会議があり、その帰り道で高校の同級生である湘南の組合長と話をして、10月頃合併が決まり本格的に動き出しました。先輩からは1年ぐらい周りを見てから決めた方がいいと言われていましたが、今の伊勢原の状況では1年待つ猶予はないと判断し早速動き出しました。

農地関係では、神奈川県の中で農業生産高が一番多いのはJA相模で、二番目に多いのは横浜です。三番目は三浦です。伊勢原と湘南が合併すると県で四番目の農業基盤のJAになります。これに秦野が入ると名実ともにNo.1になります。将来的には神奈川県の西半分の統合も視野に入れていかなければいけないと思っています。私が合併を推進し始めた4年前と今の大きな違いはマイナス金利です。今の3カ年計画を作った時にトランプ大統領が誕生し、英国のEU離脱、日銀のマイナス金利がありました。これが今一番大きなことです。20年以上前の好景気時は皆さんから預かったお金を運用し、その運用益だけで組合員の全給料が賄えたそうです。夢のような話です。今では、メインスポンサーだった全日本駅伝のスポンサーも下りる程JAバンクは厳しい状況です。合併を始めた当初の湘南と伊勢原の貯金高を合わせると4500億円ぐらいでした。神奈川県の全貯金高は7兆円強です。その半分以上を横浜・川崎・相模が持っていて1兆円を超えています。当初は4500億円強あれば農家の配分もでき、県四番目にはなれるかと思っていましたが、思惑が外れました。そんな中ですが、GW前には合併調印式をやる予定です。11/1に正式合併になり名称はJA湘南です。本店は伊勢原に置き11/1から新たに皆さんにサービスする形になります。

話は変わりますが、今は皆さんの嗜好もだいぶ変わってきて、調理もせず皮もむかず、そのままで食べられるレタスやキャベツ、トマト等にニーズがあるようです。最近の若者は焼き芋を皮ごと食べます。理由は皮を剥くのが面倒だからです。農業新聞に毎年出る果物のランキングでここ数年1番なのはぶどうのシャインマスカットです。種がなく皮ごと食べられるからです。そういう状況を見ながらやって行こうと思っています。有害鳥獣の関係では、今伊勢原で製品化されているのはこんにゃくとらっきょうで、鹿やイノシシがあまり食べないものという事で推奨しています。昨年度から伊勢原に3~4つあった猿群のうち2つを前頭淘汰しました。そのお陰で、伊勢原に置ける猿の害は極端に少なくなりました。一般の方からすると、鳥や獣から防ぐ事をすればいいと思われるでしょうが、獲って減らす事をしないとなかなか獣から農作物を守れないと思います。昔、中学生が梨畑の網に絡んだ鳥を網を切って逃している姿を見ました。それはそれで仕方ないとは思いますが、自分たち農業に携わる者からすると鳥や獣に食べられて1年の苦労が無駄になることは大変な問題です。そのあたりは、農業教育としてこれからも重点的にやっていかなければいけないと思っています。

今回湘南と合併させてもらって、伊勢原・平塚でこの地域を盛り上げて行って、将来的には あと10年20年経ったら伊勢原・湘南・秦野等も一緒になってるんだろうなと思います。 そのくらいの規模にしておかないと農協としてはやっていけないと思います。そのように 長期的なことも考えて神奈川の西半分の農業が盛んなところで、伊勢原の農業がどうやって 発展し、地元伊勢原市の緑や環境にどうしたら農協を通じて寄与できるかというためには、 今回の合併は一つの大きなステップだと思っています。ただ、合併はゴールではありません。 目的は、皆さんにどのようにサービスができ農業を安心してできるようになるか、農地をど うやって守って行くか、そういうお手伝いができる農協になることで、合併はその手段だと いうことです。
今後とも地元のために尽力していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

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〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹937-1/TEL:0463-92-1919

http://wazen-terukuni.com/

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●伊勢原街道(61号線)沿い。
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