Isehara Rotary Club DISTRICT2780

伊勢原ロータリークラブについて

卓話

[2619回 例会]2015年・2016年米山奨学生(現在/米山学友 東海大学博士課程)/ジョルダヤコヴァ・サウレ様
2年半ぶりの例会参加です。今日は、米山奨学生に選ばれてという題で卓話をさせて頂きます。
自己紹介をします。カザフスタン出身で2010年3月に初来日し、最初の1年間は日本語学校に通いました。その後留学試験を受けて、東海大学に入学しました。この時は国費で留学しました。そしてカザフスタンで問題になっている、環境問題について学びたいと思って学科を選びました。日本でも様々な公害がありましたが、現在は環境に優しい社会が作られて、空気も川も綺麗になっています。その技術を身に付けたいと思い、日本に留学しました。5年間勉強した後、もっと勉強したいと思い、修士課程に入学することにしました。しかしその時には、国費の奨学金が終わっていて、経済的に苦しかったのですが、その修士課程の2年間を米山奨学生として皆さんにお世話になり、ロータリーの活動をしました。この間、研究を始めましたが、研究すればするほど、自分に合っているという事がわかり、その専門家になりたいと思いました。そして博士課程に入りました。今は東海大学の総合理工学研究科総合理工学専攻の博士の3年生です。進学するためにまた奨学金を探さなければならず、1年目はCollege Women’s Association of Japanという財団から奨学金を頂きました。この奨学金は、全国で一人しかもらえない奨学金でしたが、私がその一人として選ばれました。これは1年しかもらえないので、今は国土育英会奨学金をもらっています。この経験により奨学金について、色々と学生から聞かれたりしています。
米山奨学生になった事が、その後の奨学金を貰ったり、研究を続けられるきっかけになったと思います。米山奨学生はまず学業を頑張らなければなりません。すなわち学問に対する研究の目的・目標を明確にし、成果を出すために努力しなければなりません。勉強している間に色んな会社でインターシップも受けました。パナソニック、東芝、日立、RAUL等です。またこの間環境教育インストラクター資格を取得しました。研究について色々なシンポジウムや学会に参加しました。国内外でおよそ20件の学会で発表しました。スペインの学会にも参加できました。これは皆様のお陰です。米山奨学生は学業以外に色々な活動に参加しなければいけません。これは異文化理解のために必要です。例えば、国際大会等に参加した時、色んな国の学生と会いました。そこで異なる言語・文化・習慣などを理解するようになりました。私は米山奨学生の友達はとても大切だと思っています。彼らから色々なことを学びました。今でも学友になって連絡を取り合ったりしています。
米山奨学生は学業・異文化理解の他にコミュニケーション能力も身に付けなければなりません。人間関係における円滑なコミュニケーションスキルが必要だからです。そのコミュニケーションスキルは毎月例会に参加したり、卓話で発表したり、下部のメンバーと連絡を取ったりして身に付けました。そして学友等のネットワークや人脈もでき世界を広げました。今は後輩留学生に対し、米山奨学生のことを説明しています。
母国カザフスタンのことをお話しします。
カザフスタンは中央アジアに位置するもとはロシアの国です。全世界で9番目に国土が広い国です。
国土は日本の7倍 人口は日本の1/7
首都はヌル・スルタン
全国土の半分近くが砂漠。年間降水量100~600mm水不足が問題。金属鉱物資源が豊富。
エネルギー自給率200%。その内50%は石炭。このため二酸化炭素排出量が高い。この石炭依存度を減らさなくてはならない。公害、気候変動等の問題が発生しているため政府は再生可能エネルギーの開発に注目している。
2020年3%→2030年10%→2050年50%目標
再生可能エネルギーとして、水素エネルギーが注目されている。カザフスタンの自然状況、経済成長などを考慮し、持続可能な環境負荷の少ないエネルギー源として、水素エネルギーの可能性について検討しています。
皆様のお陰で研究ができています。この支援を無駄にしないよう今後も研究を続けたいと思います。いつも暖かく迎えてくださり、ありがとうございます。

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ACCESS

伊勢原ロータリークラブ例会会場 和膳 照國
〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹937-1/TEL:0463-92-1919

http://wazen-terukuni.com/

●小田急線伊勢原駅南口より平塚方面へバスで5分、馬渡停下車。
●伊勢原街道(61号線)沿い。
●伊勢原駅から1,326m
●送迎バス有り