突然ですが、皆さんは人を殺す動物トップ３って何だか知っていますか？　そう、１位は皆さんご存じの病原体を媒介する蚊です。年間72万人が亡くなっているそうです。2位を飛ばして3位はヘビ。年間5万人が亡くなっています。さて、2位はと言うと…実は人間です。戦争などを含まず47万人を殺しているのだとか。さて、今日は「ちょっと気になる保険の話」というテーマで卓話をさせていただきます。昨年末、自動車保険の普及率が新聞やネットニュースで話題となりました。自動車保険と自動車共済を合わせて88％だそうです。1割位の車は無保険で走っていることになるので怖い話です。都道府県別のデータも発表されていて、普及率のワーストは沖縄県、ベストは富山県です。沖縄は基地もあり、軍人さんは保険に入っていないことが多いと思われます。北陸地方は比較的普及率が高いので、これは県民性でしょうか？　最近CMで宣伝していますが、事故時の現場かけつけサービスを行う通販損保があるのをご存じですか？　セコムやALSOKの警備員が現場にかけつけて現場の記録や救急車・レッカーの手配をしてくれるというものですが、かけつけた警備員は補償内容も知らず示談交渉も一切行うことはないため、実際には殆ど役に立つことはないでしょう。ドラレコ対応型自動車保険もCMで見かけますね。月額850円程度のレンタル料でドラレコが搭載されるのですが、大きな特徴はテレマティクスといわれる双方向通信にあります。皆さんのスマホに入っているSIMがドラレコにも入っていて、事故を検知するとドラレコから「事故ですか？」とセンターから音声通信ができるようになっています。事故時の画像データも送信されますから、事故処理のスピードアップが図れると言われています。5GやAIを使った近未来型の事故処理が目指すところです。運転適性を診断して最高8％程度の割引が付くこともありますが、スコアが悪いと逆に割増もあります。通販型損保の日本国内シェアは9％程度です。緩やかですが、今後もシェアを伸ばしていくでしょう。千葉県市川市のゴルフ練習場の台風倒壊事故は記憶に新しいところです。土地に工作物（建物）を作れば、所有者や占有者・管理者は過失がなくても工作物責任を負います。ゴルフ場オーナーに賠償義務があるかどうかは、建物に瑕疵（＝欠陥）があったかどうかがポイントになります。現在はオーナー側弁護士より裁判外紛争解決手続きの提案がされているようです。結果がどうなるか、私も注目しています。最後に近く発生すると言われている南海トラフ地震の被害想定です。東日本大震災に比べ桁違いに被害が大きく、想像の範囲を超えています。これを見て悲観して諦めるのではなく、生き延びるために必要な備えを見直してみてはいかがでしょうか？