伊勢原ロータリークラブについて
卓話
[2637回 例会]増田 隆一郎氏
今日は、老化現象についての話をします。
1. 1) ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
骨、関節、筋肉などの運動器の衰えが原因で、移動機能が低下している状態
➡︎診断基準
1. 1. 立ち上がりテスト 20cmの所から両脚で立てるか、40cmの所から片脚で立てるか
2. 2. 2ステップテスト 2歩で身長の1.3倍を歩けるか
1. 2) フレイル(frailty)
加齢に伴う予備脳の低下のため、種々のストレスに対する回復力が低下した状態
要介護状態になる手前
➡︎診断基準
1. 1. 体重減少 2. 筋力低下(握力 男性26kg、女性18kg)
3. 疲労感 4. 歩行速度 0.8m/秒(1時間に2~3km歩けるか) 5. 低活動性
3)サルコペニア(sarcopenia)
進行性。全身に認められる骨格筋量の減少と筋力低下で身体的機能障害、QOL低下を伴う。
➡︎診断基準
1. 筋量低下(下腿周径34cm) 2. 筋力低下(握力)
3. 身体機能低下(歩行速度 0.8m/秒)
ADL(activities of daily living)日常生活活動
QOL(quality of life)生活の質
基本的には、肉体的衰えがあるとやる気も無くなり記憶力も衰えてきます。それをどう回避するかと言うとやはり運動が大事と言われています。
対策
▶︎運動--50歳以下で病気の無い人は普段の2倍を超えるくらい(脈拍140程度)の負荷をかける
有酸素運動
レジスタンス運動
片脚立ち
スクワット
▶︎栄養
たんぱく質 乳製品、肉類、大豆 1.0~1.2g/kg(体重) 60kgの人は60g程度必要
ビタミンD 骨粗しょう症予防
ビタミンE、C 抗酸化ビタミン
健康長寿のための3本柱
●栄養(食、口腔機能)
●身体活動 8000歩 20分
●社会参加
誤嚥性肺炎予防にはカラオケに行って高音で歌うことです。家に居る時は、トイレに行きたくなったら少し我慢して骨盤底筋を鍛えましょう。そうすると90歳でオムツを着けなくて済むかも知れません。毎日少しずつでも実行してみてください。
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